人に迷惑をかけて生きる
こんにちは!
松山市のヨガスタジオ ルクルク 続木彩瀬です。
だいぶ朝晩が涼しく秋らしさを感じるようになりましたね🍂
皆さん夏の疲れなどは出ていないですか?
さて、私はこの夏ダイビングのライセンスを取得したので
先日初めてのファンダイビングに行って参りました。
今日はその時の体験とヨガのお話を絡めてブログを綴ろうと思います。
目次
まえがき
沖の島でのダイビング
船酔いの始まり
不法侵入と島のおっちゃん
人に迷惑をかけながら生きる
まえがき
5月に行った沖縄の慶良間諸島での体験ダイビングをきっかけにライセンスを取ろう!と思い
7月に高知県の柏島にてダイビングのライセンスを取得しました。
ダイビングは、ライセンスを取らないと体験ダイビングしか出来ず、
潜れる範囲も浅いところまでになります。
ダイビングを楽しもうと思えばライセンスは必須という感じです。
ちなみに柏島ってご存知ですか?
愛南町から少し先に行った高知県、橋で渡れるのが柏島です。
海は沖縄にも負けないくらい綺麗です♩
県外ダイバーさんがたくさん集まるダイビングスポットです。
今回はライセンスを取得してから初めてのダイビング^^
松山から出発する日帰りツアーに1人で申し込みました。
行き先は「沖の島」
☝️でお話しした柏島から九州方面に沖に出たところにある船でしか行けない島です。
車で2時間半、船で1時間の場所にあります。
ダイビングショップさんのお迎えで朝5時半に松山を出発しました。
さて、この時は何も知らない・・・長い1日のスタートです。
沖の島でのダイビング
2時間半、車に揺られ、ウトウトしながら宿毛へ到着
そこから船に乗り換え向かうは沖の島!
船で1時間、まずは一つ目のスポット「鵜来島(うぐるしま)」へ到着しました^^
装備バッチリのベテランダイバーさんの中に初心者の私。
「この機材どうやるんだっけ・・・笑」
ガイドのダイバーさんに色々教えてもらいながら無事に装着!
ちなみに今回一緒だったダイバーさん達は年齢様々で、
若い子は大学生、でも半数は中高年世代の方達でした。
60は超えてるだろう海が似合うおじ様と、70は超えてそうな可愛らしいおばさま。
ダイビングは何歳になってもできる遊びのようです^^
その日のダイビングの予定は3つのポイントで3ダイブ(3回潜ること)の予定
早速1ダイブ目のスタートです!
ロープをつたいながら深度10M位のところまで一気に潜航して海底へ。
水はかなり透明度が高く、海底もとても明るかったです。
たくさんの魚を見ながら数名のダイバー&ガイドさん達と楽しくダイビング
ダイビングを楽しんで40分が過ぎた頃、
何故か右耳だけが耳抜きが出来ず少し痛みが発生し始めました。
耳抜きを繰り返すものの、上手く抜けてくれず、困った感じ。
不穏な空気を気づいてくれたガイドダイバーさんに連れられ船の上に戻りました。
耳抜きが出来なくなって痛くなったことを説明し一足先に休憩に入りました。
船酔いの始まり
さて、続々と他のメンバーも戻ってきて次のスポットへ。
2ダイブ目のスポットに到着したものの耳の痛みが取れない私、少し頭も痛い気がする・・・
これで潜っても大丈夫なのか・・・
不安に感じたので、ガイドさんと相談し2ダイブ目は休憩して
3ダイブ目でまたチャレンジしようということに。
他のダイバーさん達が海へ潜っていく中私は1人船の上でお休み。
さぁ、これが事件の始まりでした。
待ち時間は約1時間、
揺れる船の上で横になる私。
やばい・・・かなり揺れてる・・・
酔いそうだ・・・・!!!
揺れる船の上でどうにか酔わないように耐え凌ぐ私。
寝転がっていれば案外落ち着いてきて、大丈夫な気もする。
いける、大丈夫!そう言い聞かせながら転がっていると時間は過ぎ、
潜り終わったダイバーさん達が続々と戻ってきました。
座った姿勢に変えて、みんなの片付けを見守り
次は本日の目的地である沖の島へ向けて船は出発
動き出した船で座っている私。
次は島に降りてお昼休憩、大丈夫大丈夫。
とは思うものの気分は悪いまま。
そして、
「あ・・・やばい・・・・」
と次の瞬間には胃から上がってくるものが。
朝飲んでたドリンクがそのまま海へ🤮
(汚くてごめんなさい)
普段乗り物酔いはしない私。
過去に乗った船で船酔いをしたことはなく、
こんな状態になったのは生まれて初めてでした。
というのも、今まで乗り物酔いをしていない私は自分に自信があり
酔い止めを飲んでなかったのでした。。。
自信がありすぎるのもいけないですね。
後悔先に立たず。
不法侵入と島のおっちゃん
はぁ・・・と脱力状態で船は港へ到着。
気分が悪いのに加え、お腹まで痛くなってくる始末。
お弁当タイムに入りましたが、私はもちろん食べられる訳もなく。
その日はとてもいいお天気でダイビング日和!🌞
さすが私。こんな時も晴れ女。笑
そして港の休憩スペースに、
日陰はゼロ・・・!!!!
死ぬ・・・!!!
そう思いながらガイドさんに日陰スペースを聞き、
フラフラしながら影を探して歩き出すものの
聞いた場所に影はなく・・・
強まる腹痛を抱え絶体絶命の危機
遠目に見えた小さな建物。
あ、ドアが網戸になっている・・・
助けて・・・
そう思いながらドアを開けると中には誰もいませんでした。
そのまま私はその店内に倒れ込み、
冷たいコンクリートの床に気持ちよさを感じながら
謎の腹痛にのたうち回ったのでした。
意識は朦朧とし、手足は痺れ、冷や汗に動悸、最悪の状態でした。
苦しい時間を40分位?過ごしていると段々腹痛は治ってきました。
その頃他のダイバーさんやガイドさんがやってきて
会話は出来るくらいになってきていました。
会話は出来るけど立ち上がる元気はなく、
相変わらず見知らぬ店内に倒れてる私。
するとお店のおじちゃんが出勤してきました。(開店の時間だったみたい)
自分の店に見知らぬ女性が寝ている
普通だったら「誰?」ってなるだろうし、都会なら不法侵入で「出て行け」と言われそうですが
そこは沖の島の優しいおじちゃん、特に驚いた様子もなく
「大丈夫かー!船酔いかー!?」
「すいません・・・起き上がれなくって・・・」と
そのまま寝てる私と店の準備をし始めるおっちゃん。
さすがに店内で寝るのもな、と思い店の外へ。
しかし日陰はその店の入り口しかなく、
邪魔なのは承知で通路に横になってる私。
島のおっちゃん達がそのお店に買い物にやってきて
「ねーちゃんこんなとこで寝てるのかー、ハハハ」と笑いながら去っていく。
すると店のおじちゃんが店の隣の倉庫を開けてくれてそこにブルーシートを敷いてくれました。
そこに移動させてもらい、また横たわる私。
もちろんもう潜ることなんて考えられる訳もなく、安静にするしかありませんでした。
3時間くらいでしょうか、静かに寝ていた私は歩けるくらいに回復しました。
ちょうどダイビングの船も戻って来て、お店のおっちゃんにお礼を伝え島を後にしました。
だいぶ復活した私は船の上では東京から来ていた女の子2人組と色々と話し、
あっという間の1時間の船移動を終え、車で二時間半の松山へと無事に帰宅したのでした。
ああ。。。
驚くほど長い一日でした。
さて、慣れないダイビングで人生最悪の船酔いを経験し、
島の見知らぬおっちゃんにご迷惑をおかけし、助けられたというエピソード。
この経験で頭を過ったのが「あるヨガのお話」
読んでいる方はもうここ迄でお腹いっぱいでしょうか?笑
でも、ここからが本題です。
お付き合いくださいませ。笑
人に迷惑をかけながら生きる
さて、皆さんは
「人に迷惑をかけてはいけない」
「人に迷惑をかけないようにしなさい」
そんな風に教えられて育ってきませんでしたか?
もちろん私もそうです。
でも、シンプルに考えてみてください。
「誰にも迷惑をかけないで生きる」
そんなことって可能だと思いますか?
私たちは人間です。
忘れることもあるし、ついうっかりミスをしたり、
努力をしていても思い通りの結果は得られません。
そんな時、誰かの迷惑になってしまうこと。
それは生きていく上で避けられないことだとは思いませんか?
インドには
「他人の迷惑を許しましょう」という教えがあります。
若い頃の私は完璧主義でした。(実際はそうではなかったんだけれども)
仕事を完璧にこなすことに誇りを持っていましたが、
人間、完璧になんてなれません。
なので、もちろんミスをして自己嫌悪・引きずる・他の人を頼れない
自分のを許せない。
そして、他の人を許せない。
これは苦しい生き方でした。
もちろん今でも「なるべく人に迷惑をかけないようにしよう」とは思います。
でも、「絶対に迷惑をかけちゃいけない!」そう思っているときっと苦しいです。
だって、絶対出来ないんですから。
もし、そう思っているとまず他の人を頼ることができません。
そして他人に迷惑をかけられた時に許すことが出来ないのではないでしょうか。
「私は時間守ってるのに」
「私はミスなんてしない」
「私なら1人で出来る」
「私は体調管理しているのに」
こんな感情が生まれるのではないかなと思います。
皆さんはどのように思いますか?
今回私は、船酔いという体調不良により他の方や、見知らぬおじさんにご迷惑をおかけしました。
でも今回感じたのは
誰も迷惑そうな態度を取っていなかった
ということです。
島のおじさんも知らない人に自分の店で勝手に倒れられて、
他のお客さんの邪魔だし、迷惑だと感じるかと思います。
でも一切そんな態度や気持ちは感じられませんでした。
だからこそ、私も安心してそこに寝かせてもらえました。
「迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちもありますが、
それ以上に「ありがとう」の感謝の気持ちでいっぱいでした。
おじさんは私の迷惑を許してくれていたんだな。と後になって思いました。
人は、この世界は、支え合って生きています。
1人で成し遂げれることなんて何一つないのです。
だからこそ周りの人に感謝して、困っている人がいれば手を差し伸べて、
過ごして行けたらいいなと改めて思いました。
誰かを、何かを、「許す」
これは時として簡単なことではありません。
私の中にも「許せていないもの」があります。
いつか許すことが出来たら自分自身が楽になるんだろうな。と思いながらその日を待ちます。
皆さんの中には許せないものはありますか?
では、また。
Om shantih shantih shantih
*写真は私のオアシスとなった「いもせや」さん
*沖の島方の夕焼け
*最初にダイビングをしたうぐる島



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