声は開く ― 心の声と伝えるということ ―
- Ayase Tsuzuki
- 10月6日
- 読了時間: 6分
こんにちは!松山市のヨガ&アーユルヴェーダ ルクルク、彩瀬です。
今日は松山お祭りが始まりあちこちで掛け声や笛の音が聞こえてきます。
前回のキルタンについて書いたブログ、久しぶりのブログらしい投稿でしたが、たくさんの方に読んでいただけて嬉しかったです。
皆さんはキルタンに興味はありますか? 写真を見て、どんな印象を持ちましたか?
今日はその続きを書きます。
まだ読んでいない方はぜひ前回のブログからどうぞ。
私が心奪われたキルタン
私が心奪われた“歌うヨガ”、キルタン。昨年のインドとバリで体験した素晴らしいキルタンにより、一気にキルタンモードに突入したのが今年の1月です。
バリ滞在中も「キルタンを学べるところはないかな」と探して出てきたのが、日本人の男性による3日間のキルタンWS。残念ながら、それは1〜2年前のもので、当時は開催されておらず、参加できませんでした。そっとインスタをフォローして、またのご縁を待つことに。
リシケシでは学べる場所はたくさんあったものの、時間がなく参加できず…。「来年インドに行ったらキルタンを学ぶ。そして絶対ハルモニウムを買う!」そう心に決めてバリを後にしました。(ハルモニウムとはアコーディオンのような鍵盤付きオルガンです🎹)
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初めてのキルタン
日本に帰国し、日常生活が戻る中、スタジオ移転や住居探しなどで忙しい日々。
でも心の片隅には、キルタンへの思いがずっとありました。
さらに、インドで出会い結婚式にも来てくれた友人もキルタンに興味を持ち、ハルモニウムを購入。彼女の元へ遊びに行った際、サンジャイと3人でキルタンをしたり、ハルモニウムの弾き方を教えてもらったりもしました。
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タイミングはいつも向こうからやってくる。
5月に自宅の引越しを終え、7月にスタジオ移転も完了。
一息ついたこの夏、ついに私にとってのタイミングがやってきました。
以前バリで開催されていた日本人の先生によるキルタン講座が、初めてオンラインで開講されることに。遠方で参加が難しかったリアル講座も、オンラインなら参加できる。迷わず申し込みました。
(進むべき方向に向いたいたら、自然とそのタイミングはやってくるものなんです。 スタジオに移転もそうでした。)
「声は開く」
キルタンの講座と同時に、「声は開く」という声の講座も受講しました。ヨガを指導する中で、ここ数年「声」について考えることが増えていたのです。ボイトレに興味もあったけれど、調べるだけで終わっていました。 「声は開く」このタイトルにもビビッと来て、即決したのでした。 今回はキルタンというより、「声」についてのお話をしたいと思います。
講座初回、先生はこう問いかけました。
「自分の声、好きですか?」
皆さんも、自分の声は好きですか?
私の場合、その頃は「まぁまぁ好きになってきた」という程度でした。 先生によると、日本人の約80%が自分の声を好きではないそうで、その理由は主に二つ。
原因① 録音した自分の声の違和感 私も過去、自分の声はあまり好きではありませんでした。
携帯で動画を撮るようになった時、自分の声が録音されているのを聞いて衝撃を受けました。「え、これ私の声!?気持ち悪っ!!」思わずそう感じたこと、ありませんか?
自分で聞く声は、耳からの音+頭や体で響く音が合わさっています。周りが聞く声は空気を通った音だけで、少し高めで軽く聞こえるのです。
このギャップを知り、嫌いになってしまう人も多いそうです。私もそのパターンでした。
原因② 誰かに言われた一言
「○○ちゃんの声高いね」「ぶりっ子っぽい」「低いね」
そんな言葉で、自分の声に自信をなくした経験はありませんか?
私の場合、若い頃カラオケで「アニメ声」と言われたことがずっと心に残っていました。
たった一言でも、人は一生覚えてしまうものです。
先生は言いました。
「たった一人の意見を信じて、一生を過ごしていくのですか?」
声に限らず、自分の人生において他人の評価で決める必要はありません。
伝えるということ
ヨガを教え始めた頃、私は声に少しコンプレックスがありました。
そのため、話すトーンやリズム、抑揚に気をつけ、「伝える」ことを意識していました。
声の講座で学んだのは、上手に話すこと以上に大切なのは
「伝えようという心」
だということです。
歌手が感動を与えるのは、技術だけでなく、魂が込められた声だから。ヨガでも同じです。自分の声や言葉に心を込めることで、聞く人の心に届くのです。
例えば、外国に行って英語ができなくても、伝えようという気持ちがあれば言語を超えてその気持ちは届くのです。
大切なのは諦めないこと。
「彩瀬先生の声に癒されます」
9年の指導経験の中で、生徒さんから声を誉めていただくことがあります。
「彩瀬先生の声に癒されます」
「声が心地よく、リラックスできます」
最初は「え、そんなことないですよ〜」
(アニメ声って言われし。。←めちゃ引きずってる) と否定していた、というか誉めていただいたその言葉を受け取れなかったんです。
でも、誉めていただく回数が増える度に
「あれ、こんなに何度も言われるということは私の声は良いのか?」と段々嬉しくなってきて、
ありがとうございます。と受け取れるようになりました。
日本人って「受け取るのが下手」なんて言われたりもします。
誰かに誉めてもらえた時、素直に受け取れていますか?
否定しているのは自分自身なのかもしれまんよ。
ちなみに私の友人は正直者が多いので(笑)
カラオケに行って「歌うまいね」とは言われたことがありません。
自分でもわかる、歌唱力は、、、普通。
唯一無二の私の声
誰ひとりとして、同じ声を持つ人はいません。
声は体のすべてと心で作られる“音”。
リラックスすると柔らかく、緊張すると硬くなる。声は心と体の鏡です。
自分の声を知ることは、自分を知ること。
私も今でも「大好き!」とは言えませんが、「まぁまぁ好き」になってきました。
皆さんも、自分の声、そして世界にひとつだけの“あなたの音”を大切にしてください。
心の声
考えていること、話していること、行動していること。この三つがバラバラだと、心の中に小さな“分裂”が生まれます。
頭では「こうしたい」と思っても、言葉や行動が違う。それが続くと、心のモヤモヤが大きくなり、本当の自分の声が見えなくなってしまいます。
でも、怖がる必要はありません。ヨガは心のズレを整えてくれる時間でもあります。
呼吸に集中し、体の声に耳を澄ますと、「本当はどうしたい?」「何を大切にしたい?」と、自分の心の声に気づける瞬間があります。
声も心も体も、すべてつながっています。自分の声を大切にすることは、自分の心を大切にすること。人の目を気にするより、内側の声を信じてみましょう。
最後に
5度目のインド渡航まであと10日となりました。
生徒さんのヨガリトリートの開催。
里帰り。
私の個人的なインドでの目的は。
アシュタンガヨガの練習
そして、新たにキルタンを学ぶこと。
リシケシでの学びに加え、今回はクリシュナ神の生誕の地ということでキルタンの聖地「ブリンダーバン」という街に行こうと思います。 アシュタンガヨガの聖地がマイソール。(最初に行った場所)
ヨガ・ヒンドゥー教の聖地がリシケシ。
今度はキルタンの聖地、ブリンダーバンへ。
聖地巡礼が好きなようです。笑 行ったことのない土地へ行くのはワクワクする冒険の始まり。 今回もまた沢山の刺激と学びをもらって帰ってきますね。 お話できることを楽しみにしています。
ではまた。 ブリンダーバン↓

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